私がアロマテラピストになった経緯(後編)

当サロンのアロマテラピストについて

帰国後

 親鳥の翼の下でただ守られているかのような日本での暮らしを後にし、『Hello,how are you?Thank you。Have a good day』ぐらいしか分からなかった私の英語力は、1年の間に現地の人と簡単な日常会話ぐらいはできるようになりました。

 人見知りも影を潜め、積極的に何でも行う度胸がつき、ビザが切れる頃に日本に帰国しました。
そこからは、特に英語力を活かして職に就く訳でもなく、介護ヘルパーの資格を取ったのです。父が一年後に小さな診療所を設立させるということだったので。

 その時の自分には、アロマセラピストになるのは、到底難しいことのように思えたので、介護を通して父を手伝おうと思いました。

 その内、父は本当に診療所を設立。賃貸の部屋を一つ借り上げて作った{あかりクリニック]
私の名前をとって命名したんです。(笑)私は別の介護ステーションでの勤務を経験した後、その小さな養老院兼、診療所で祖母の介護を始めました。これは将来本格的な養老院を運営するための準備だったんです。
 

しかしこの一年後思いも寄らない出来事を迎えることになりました。

悲しい出来事

 父の膵臓癌ステージ4が発見されたのです。その病気が発覚してから半年後、父は呆気なく亡くなってしまいました。父は医師だったので色々な最先端のがん治療を知っていました。
しかしどんな知識を持ってしても全て虚しい徒労に終わってしまいました。

 唯一の救いは父が医学の進歩のため自己を捧げる気持ちで闘病に向かった事。立場の弱い人たちの味方になっていたい。そんな優しい信念を持っていた父にとって、自分の為だけでなく誰かの役に立っていたかもしれない。その自尊心が最後の時まで父を支えました。
私たち家族は悔いが残らないよう全力で父を支えました。

 しかし、心のどこかで、自分はもっと健康や病気について知っておくべきだったとか、医者任せで何も出来なかった自分を責めていました。

再び夢到来か?!

 父を亡くして少し経った頃、友人達とオーストラリアに数週間行くことになりました。
いつもは自分の体力を考えて、フライト時間が短いものを選んでいましたが、友人が一緒だということもあり最も安いプランである、24時間の旅程を選びました。

 しかし、長丁場のフライトスケジュールで私の足はパンパンに浮腫んでしまい体調を崩してしまったんです。この時のメンバーの中にアロマセラピストとして資格を取ったばかりの友人がいて、精油を使って私の浮腫んだ足のリンパドレナージュをしてくれたんです。これによりかなりの強行スケジュールにも関わらず最後まで旅行を楽しむことが出来ました。

 この事であのスウェーデン人のアロマテラピストの事が再び思い出され、この友人にどこでこれを学べるのかということを聞いたところ、それは大阪にある国際アロマテラピー学院ということでした。彼女は大阪本校の先生が岡山でクラスを開いた時に参加したそうで、それはもう岡山では開かれないということでした。それでもどうにか学びたいと思い、大阪に通う事も考えましたけど、その友人に、今の私の体調では難しいと思うと諭されここでも断念。(諦めるのが早いな。笑笑)

 しかし彼女から精油を使った色々なトリートメントを受けるうち体の不調が解消され出して元気になってきたので、心の中では元気になったら大阪に通うぞと思っていました。

その時は突然やってきた!

 2013年の初夏、ある友人がアロマテラピーについて学べるクラスがもうすぐ地元で開かれるのだけど一緒に行かないかと聞いてくれたんです。遂に!この時がやってきました。
 
あの大阪アロマテラピー学院校の岡山支部が出来たらしいのです。待てば海路の日和ありですね!
その場ですぐにYESと、返事をし私は遂にアロマテラピスト講座の修了証明書をこの3ヶ月後に手に入れ、めでたくアロマセラピストとしてやっていけることに。

最初は初級編ではあったものの、内容はとても濃くて毎回の授業が楽しすぎてたまりませんでした。授業の回数をこなす毎に体調もどんどん良くなっていったのです。
 
この学びを通して今は自分や家族の健康を維持できています。母が父亡き後、悲しみが深すぎて病気になってしまった時も、この度は対処できました。何をどうすれば良いのか再発を防ぐためにはどうすれば良いのか日々の学びで防御できているんです。

私たちは誰しも病気になります、しかし知識があるかないかで重症になるか、軽症で終わるかの分かれ道ができるんですよね。家族や自身の経験を通して、家族のために一生懸命働いている人、働いてきた人、他の人がより良い人生を歩めるよう尽力を尽くしている人、そんな人々のサポートがしたい!
そう思って、2022年の4月から、本格的に自宅の一室でアロマサロン・モンファボリをオープンしました。

 因みにモンファヴォリMon Favoriとは英語のMy Favorite のフランス語意訳なのです。私が学んだアロマセラピーはフランス式であること、私のお気に入りを皆様のお気に入りにして頂けたらと思いこの屋号にしました。

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