「81歳の母が『胸が痛い』と言った日

私の母が生まれた日の出来事

私の母は、ヘソの緒が首に巻きついた瀕死の状態で生まれてきました。
1944年、6人目の子。医療も物資も不足していた時代です。

助産師さんが祖父に「この子、どうされますか?」と尋ねたとき、
祖父は迷わず『生かしてやってください』と答えたそうです。

その一言で母の命はつながり、81歳になった今も、私と一緒に暮らせています。

🌿弱かったけど負けん気は最強だった母

小さい頃の母は体がすこし弱く、背も小さめだったそう。
それでも、年の離れた兄夫婦と同居していた頃は、年の近かった姪っ子達と競い合いながら
育ってきた母です。

勉強も良くできて、中学、高校では常にトップ。弱くても賢く、上手に人生を切り開いてきた人です。

ただ生まれた時の影響なのか、今でも時々、心臓が “きゅっと”締まるような感覚があると言います。

病院ではいつも心電図は正常。
「これは心臓の病気です」という診断はつかないけれど、母は「楽しかった日や、頑張りすぎた日、考え込むほど悩みがあった日の後に来るんよ」と言います。

🌿「楽しかった日の後」は、
実は心臓に負担がかかる

人は興奮したり、緊張したり悩みがあったりすると交感神経が優位になります。

交感神経が強く働くと👇
✔️心拍が早くなる
✔️心臓の収縮が強くなる
✔️血圧が上がる
✔️”胸がギュッ”と感じる

特に高齢になると反応が強く出やすいので、「嬉しかった後に胸が痛い」は、実際によくあることです。

また胸の前には、大胸筋・肋間筋などの筋肉やファシアと呼ばれる筋膜が広がっていて、
ストレス・緊張・笑い過ぎ・疲れなどでも胸の筋膜が固まり、胸痛や締め付け感につながります。
つまり病院で異常がなくても胸が痛いことは、一般的にもよく言われていることですね。

🌸そして先日のこと。。。

母に”嬉しすぎる出来事”が起こりました。

私の知人(50代の男性しかも独身‼️)が、母や知人のおばあちゃん達10名を日帰り旅行に誘ってくれたんです。

高級車で送迎され、カフェでお姫様のように扱われたそうで✨帰宅した母は「楽しかった〜!」と大はしゃぎ。(母はあまりはしゃがない落ち着いた人なのでよっぽど楽しかったんだろうなぁと思いましたよ)

夜になり、私は忙しくて感想をゆっくりと聞けないままいたのですが・・・・・

私が台所に行った時、母が胸を押さえながら「なんか胸が苦しいんよ」と言ってきました。

🌿出来ることは香りで「ゆるめる」こと

母の胸のあたりは、興奮と疲れで筋膜(ファシア)がギュッとなった状態。
そこで私がしたのは、アロマセラピストとしての”小さなケア”です。

✔️ヤングリヴィング社の<トランキールロールオン>を胸元、乳房の間と下辺りに塗布
✔️イランイラン🌺を重ねて1滴
✔️深呼吸をして安静に横になってもらいました

イランイランは、心拍を整え・副交感神経を優位にする香り
”頑張りすぎた胸”をふわっと緩めてくれます。

30分後、様子を見に行くと・・・・・・

「あぁ、もう治ったよ」とケロリとした様子。

そして、母はその日楽しかった出来事を写真付きで話してくれました。
・カフェの店員さんの帽子が可愛かったこと
・ヘルシーランチ&デザートをごちそうしてもらった事
・おばあちゃん達が「自分で払うよ」と言ったのに、その連れて行ってくれた男性が「真の男は女性には払わせんのんじゃ!」とそう言って全額払ってくれた事☺️

次回はカラオケやクルージングまで計画してくれてるそうで…….
え、私も行きたいんだけど?と思ったら、「シニア限定」らしくて参加不可。あぁ残念。(笑)

🌿”小さなケア”の積み重ねが、
大きな安心に変わる

病院での診断がつかない不調や咄嗟の出来事でも、暮らしの中で寄り添えることはあります。

もちろん、必要な時は病院に行くべきだし、アロマテラピーは治療ではありません。

でも、香り・休息・手のひらの温かさ〜
そんな小さな積み重ねが母の毎日の安心につながっているのを感じます。

香りがあって良かった。
そして今日も親子で笑いながら健やかに生きています。🌿💗

やさしい注意書き

・使用しているのは塗布可能な品質の精油のみ
・アロマセラピーは正しい知識があるほど安全で役立つ
・自然ケアを心がけていますが、本当に必要な時は迷わず病院へ
・ここで紹介しているのは日々の”小さな不調”に寄り添うケアであり、治療ではありません。
・小さな積み重ねが、心と体の安心感につながります。

🌿母のケアに使っているエッセンシャルオイル(アロマ)はサロンでも使用中。

上部へスクロール