アロマテラピーと加齢による痛みケア

アロマとライフスタイル
ME2

母が去年の秋に80歳になり、本人も遂に大台に上がったと言っていた。
今までの人生を振り返り『殆どの人が82〜3歳で弱るか命尽き果てる。これを乗り越えた
わずかな人が90歳や100歳に到達できるんだ。だからこそ、この2〜3年が勝負なんよ』

そう弱音な気持ちを吐露する母、昨年同級生に「あんた、太ったな」と言われたことを気にして
絶対痩せると意気込んで一日8,000歩を目指して毎日歩き出した。
加えてどこかの健康情報を見つけてきてトランポリンを使い出した。
案の定膝がおかしくなった。それでも体を動かすことを辞めたくない。
そう言ってプールにも通い出した。

痛みの根本解決のための模索

母の寝室は2階にある。本当に足腰が弱ったら下に移すと言っていたが、膝が日増しに曲げ伸ばしが
辛くなる。階段の昇り降りもかなり辛そうだ。
対処療法に炎症を穏やかにするウィンターグリーンやペパーミントの精油を塗布する。
膝の筋のようなものがガクンとあるべき位置からずれたように感じて、それが痛みの元となっていると教えてくれた。ともかく痛いからと言って動かなくなるのは、まずいのでその部分を和らげる
アロマトリートメントやエクササイズを続けてもらった。


昔お世話になった鍼灸の先生のところに行ってみようかという話になり、着くとまず聞かれたのは「病院に行った?」かである。脳梗塞などで膝が痛む場合があるそうだ。[脳梗塞?脳梗塞なのにプール行ったり普通に生活できるん?]
私は心の中でそう思いながら[病院に行ったところで何になるのだ!]とも思った。通常どこかを傷めたら病院に行く、そして触診するところもあるが必ずレントゲンを撮る。レントゲンで分かるのは骨が折れているか、曲がっているかを確かめるだけだったよね。
それで「何もおかしなところはなかったですね。」そう伝えられて「まだ痛みがある?じゃあブロック注射をするか、痛み止めのお薬と湿布を出しておきますね。」それで終わり。なんの根本解決にもならない。痛み止めがなくなったらまた病院に行って薬をもらうの繰り返し。骨が折れたかそうでないかなんて一目瞭然。普通の人は歩いたり動かすこともままならないはず。
とまぁ、そう奇妙なカウンセリングしながらも鍼灸師さんは診てくださったが、母にとったら通い続ける根拠も効果も見出せなかったそう。残念。

個々が出来ること

じゃあ何ができるのかというと学んだファシアケアとアロマトリートメントで母の痛みによるストレスと日々味わう痛みを和らげること。100%の改善へは徐々にと言ったところ。施術を受けた直後や翌日には身体が軽くなっているのを実感しているようで、それをしながら根本解決に導く道を模索している。
もし母が歩けなくなったら要介護認定もらう羽目になってしまう。別にわるいことではないけど、本人が落胆してしまうので出来るだけ心身の健康は維持したい所だ。今までは内臓や神経系の健康を集中的にケアしてきた。食事や生活習慣を変えることは比較的楽な方法だと思う。
難しいのは本人の体力や気力を奪いかねない健康法だ。本人にストレスを与えることなく根本解決に望みたい。

アロマテラピーとファシアケア

痛みがあるってことはおかしいところがあるから、「無理をしないで!安静にして!もしくは改善して!」と体からの警告音が鳴り響いている状態。


特にこのサイレンを鳴らすのは、体の筋肉や骨や臓器、神経、リンパありとあらゆる隙間にあるこの
膜(ファシア)が担っている。このファシアに痛みセンサーがあるわけだ。このファシアになんらかの捩れが生じると筋肉や臓器、骨格、神経ありとあらゆる場所に悪影響を及ぼす。ではこのファシアをどうケアするか。香っただけで、触れただけで心身ともにリラックスするものといえば
アロマテラピーの独壇場である。これにファシアケアが加わると最強になる。

基本的には香ったら心地良くなる香りを選んでもらうのが大事だけど、嗅覚の感覚が麻痺していると選ぶ精油も限られていくのでセラピスト目線で受け手に必要な香り成分を選んでいく事が重要になってくる。これにファシアを意識した手技で体に触れていくと徐々に少しずつ痛みが寛解しているのを感じる。もちろんされるがままではなく、本人の毎日のエクササイズやストレッチが相乗効果をもたらす。今日よりも明日、明日よりも明後日、身体が快適に過ごせる生活を目指せるのがアロマテラピーとファシアケアの強みである。


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